雷雨’s blog

現実を書こう!

支え

お疲れ様


あなたの声がする


懐かしい声が


大丈夫と励ましてくれた


いつもいつも


私は支えられてばかりだ


鏡にうつる自分が情けない


いつかのあなたは辛そうに見えた


けれど、かける言葉は出てこなくて


あなたは大きな荷物を抱えたままだった


次こそは


次こそは


いや、次はなくていい


あなたの辛い顔は見たくない

雨が私の頬を伝う


見上げると一面灰色に覆われた空が


私のすぐそこまで来ていた


押し潰される感覚が走る


私は目を瞑り


じっと堪え忍ぶ


瞼の裏が光を増して


冷たさが消えた


ゆっくり目を開くと


そこにはあなたがいて


微笑んでいた


私はつられて笑って


あなたへ一歩近づく


もう雨は上がっていた

今日はこんなことがあった


昨日はこんなことがあった


明日はどんなことがあるかな


なんて話したいことは山ほどあって


電話で語りきれるようなものじゃない


会って話がしたくて


でも、会ったら上手く話せなくて


自己嫌悪


あなたはずっと聞いてくれるけれど


本当は楽しくないんじゃないかな


上手く気遣えなくて


自己嫌悪


本当はあなたの話もたくさん聞きたい


どんな子供時代だったの


どんなものが好きなの


どんな人が好きなの


私は今日も聞けない


自己嫌悪

景色

今日も景色は過ぎ去ってゆく


笑い合う人々


泣きながら歩く女の子


犬を連れて散歩する男性


誰かを待ち続ける女性


おもちゃをねだる男の子


たまに自分を重ねて過去を見る


ちょっとした記憶の旅行


走馬灯のように点滅して


色褪せた写真のように古ぼけてゆく


人々が言う


お前は馬鹿だと


女の子が問う


後悔はしてないかと


男性が怒鳴る


邪魔だと


女性が囁く


もう諦めろと


男の子が吠える


言葉にもならない声で


私はただ見ていた


その景色を


私にはそう見えていた


あなたにはどう見える?


未だにあなたのことを好きと言う この私が


どう映る?

蝉が鳴く


誰かを呼んでいる


僕は空を見上げて


ただ聴いていた


その声は何処に行くのか


誰に届くのか


遠くで戦ってる君の姿が浮かんでは消える


荷物を背負いすぎた君は


背中を丸めて歩いてる


優しすぎる君だからこそ頑張りすぎる


そんな君にエールを


いつ届くかも分からない気持ちを


同じ空の下で繋がる君へ


ありがとう


蝉は今日も鳴いている

私を見て

あなたにはもっと美人さんが似合うに違いない


そう口にしたら悲しくなった


私にできることはなんだろう


考えたら何も出てこなかった


私には何もない


だから、あなたは振り向いてくれない


気持ちだけじゃ駄目だ


成長しなくては


変わらなくては


私に必要なものを


足りないものを


もっともっともっともっと


そしたら、焦って躓いた


急がなきゃ


時間がない


背伸びする私はあなたの目にどう映ってる?