雷雨’s blog

現実を書こう!

僕が伝えたいこと

まだそんなに生きてはいないが、
少しばかりの人生ってやつを振り返ってみる。
昔も今も僕の世界は暗く光は灯らない。
足元だけが見えているのは救いか。
けれど、歩む道はズタボロで、頻繁に踏み外す。
落ちないようにと必死にしがみついて、
やっとあがると、今度は息切れをおこす。
そんなのを繰り返すから、
僕の肺ももう限界に近い。
息をしているのかさえ分からない時がある。
身体中を駆け巡る酸素が当たり前のように思えた日が遠い。
脳が思考を止めて、
僕の足が止まる。
『一体どこにいるんだろ』
反射的に口が動いた。
目にうつるのはただ一面真っ黒な世界。
けれど、そこにボヤけた何かを見た。
まるで眼鏡をかけ忘れたかのように、
それは曖昧な輪郭をちらつかせている。
だんだんと鮮明に色濃く浮かんできて、
僕の目に涙が滲む。
上手く動かない足に力が戻り、
下手に言葉をもらす口をつぐんだ。
その背中を追いかけて一歩踏み出して、
停止した思考を感情で再び動かす。
誰かがこの世界には希望なんてないと歌っていた。
僕もそれを狂信者のように歌っていた。
けれど、今僕はそれを歌うことができない。
僕は胸を張って僕を肯定する。
今見ている世界を肯定する。
信じてくれたあなたを肯定する。
『正にあなたは僕の希望だ』
彼が少しだけ振り向いて微笑んでくれた気がした。






〝あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ

あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ〝

amazarashi 「僕が死のうと思ったのは」