雷雨’s blog

現実を書こう!

また来年行こうか。

太鼓の音がする。


ああ、祭か。


花火ももう随分前に見たっきりだ。


行ってみようか。


ふと、隣を見る。


初々しいカップルが手を繋いで歩いていた。


音に吸い寄せられるように消えていく二人を見送る。


僕は反対方向に足を向け、空を見上げた。


月明かりが僕を照らす。


けれど、雲がそれを隠した。


僕は暗闇に向かって呟く。


「月が綺麗ですね」