雷雨’s blog

現実を書こう!

クィレル教授夢小説/切甘

君を独りにさせないことを誓おう
●孤●
「孤独とは常に誰しもが思うことなんだ」
って言ったら君は怪訝そうな顔をしたね。
今の今まで空を睨んでいた眼が私に向けられた時、正直戸惑ったよ。
『何が言いたいんです?』
きっと君は分かっていたはずだ。
心から沸き上がる感情を。
「人は馴れ合いを求め彷徨い歩く。私や君だって例外じゃない。どこかでその壁にぶつかる。そして、その向こうで楽しむ誰かを妬むんだ。でもね、私が結局言いたいことは...君は一人っ『五月蝿い!!』
言葉を遮った君の言葉が突き刺さる。
私にはどうしようも出来なかった。
『...孤独なんじゃない、孤高でいたい』
「孤高?」
つい聞き返してしまった。
君の涙も知らないで。
「そうだね。でも、君に(孤)なんて似合わないかな」
『は?』
そんな恐い顔しないで。
可愛い顔が台無しだよ。
「人の話はよく聞くものだよ、雷雨」
君は唇を噛み静かに私の言葉の続きを待つ。
そんな君の頬に手を添えて。
「君は一人ではない」


(君には(崇)が似合うに違いない)


自分の孤独の時間を

自分できっちりできないような人には、

他人を愛する資格はないと思う。

一人で生きていくことができて初めて、

人を抑圧することなく

愛せるんだと考えている。

(米国のジャーナリスト、コラムニスト、小説家 / 1935〜)


「私に資格はあるかい?」