朝起きてすぐに見る。 ご飯を食べてすぐに見る。 顔洗って歯磨きしてすぐに見る。 着替えてトイレしてすぐに見る。 家を出てバスに乗ってすぐに見る。 お昼休憩ですぐに見る。 仕事を終えすぐに見る。 帰宅してすぐに見る。 お風呂から出てすぐに見る。 ネッ…

「いってきます」 ってあなたが言う。 「いってらっしゃい」 と私が送り出す。 決して「じゃあね」は言わない。 まるで、出張に行くだけのよう。 それでいい。 それがいい。 私達はもう既に一緒だと思いたいから。 目をじっと見つめてくる、あなたが愛しい。…

今まで悩んでたことが一瞬で吹き飛ぶ言葉がある。 忘れていた大切なことを思い出させてくれる言葉がある。 それは 「先を見通し過ぎて、今を逃してる」 ってな感じ。 明確な言葉はない。 そんな感じ。 先を考えておけば安心だって思ってた。 でも、それは未…

真っ暗な闇に飲まれて 月の下を歩く 道端で男が倒れていた 誰も足を止めずに過ぎ去っていくから 男は静かに土に還った 僕も消えてしまえたなら なんて考えは君の声で掻き消される 朝日が眩しくて思わず笑う 君の顔が近づいては離れた 生温い風がカーテンを揺…

僕らが放り込まれた水槽は 淀みきって息苦しい 水の腐りが僕の中まで侵食するから 心ない言葉が突き刺さる そうか これは僕のせいか 僕の選択のせいか 全てがあの頃にかえるなら 君は消えるか 息絶えるのか 全てが元に戻るなら 君は幸せか 何もないあの頃へ …