ボルサリーノ「何々ー?和解って奴ですかぁー?」
遠くから聞こえた聞き覚えのある声に一同固まる。
それもそのはず。
大将黄猿だ。
戦えるものは誰一人いない。
絶対絶命。
NEO海軍も麦わら海族団も終わりだ。
Z「また来たか・・・修行してやるか?昔みたいに」
ボルサリーノ「昔話をしに来たんじゃないんですよ先生。それとも、最期の修行ですかぁ?」
Zは歩き出す。
アインとビンズは止めようとZに近づこうとした。
同時に氷の壁が阻む。
アイン「何よコレ・・・待って!!先生!!」
氷を叩き続けるアインをビンズは止めた。
Z「クザンめ、俺の最期を華やかにしてくれやがったか」
ルフィは麦わら帽子を取るとサウザンドサニー号が待つ方向へ歩き出す。
ナミ「ルフィ・・・?」
ルフィ「・・・行くぞ」
船に次々と乗る中、少女は立ち止まっていた。
ブルックは振り返り、手を差し出す。
63「ここで私は終わり。ありがとう・・・これからも、ずっと仲間でいてくれる?」
作り笑いで涙を流す少女の前にブルックは立った。
ブルック「えぇ。私達は仲間です。別れの言葉は言いません・・・また会いましょう!!」
少女の涙を拭いながらブルックは答える。
ビンズはアインを無理やりホワイトタイガー号に乗せ、少女の名を呼んだ。
走り去って行く少女を見届け、ブルックも船に乗る。
氷で覆われた島を背に2つの船はそれぞれの航路を進んだ。
ビンズ「63、先生は・・・」
ビンズがふと見ると少女は泣き疲れ眠りについている。
アインは少女の頭を撫でていた。
アイン「先生は変わったわ。この子と麦わら海族団のお陰で」
ビンズ「あぁ、俺達も変わらないとな。もう仲間を失わないように。自分を見失わないように」
【女の子「キャー!!」
女の子の叫び声に男の子が反応する。
相手は年上の少年達だ。
ゼファー「俺の名前はゼファーじゃなくて、Z!!正義のヒーローだぁああ!!」
右腕に丸太を紐で結びつけた男の子は決めポーズをする。
少年達はお構いなしに男の子を襲ったが、右腕の丸太には敵わなかった。
ゼファー「どうだ!!まだやるか!?」
ビビった少年達は逃げていく。
女の子「ありがとう・・・Z!!」
その様子を見ていた少女は男の子に声をかけた。
だが、男の子は少女の存在に気づかない。
まるで、少女は幽霊のようだ。
諦めた少女は後ろにいる男に気がつく。
63「先生・・・」
男は少女の頬に手を添えた。
Z「俺とお前はよく似ている。この頃は正義のヒーローになりたかった・・・まぁ結局最期までなれなかったが」
63「いえ、先生はヒーローですよ。誰もが憧れる正義のヒーローです!!」
必死に訴える少女を男は見据える。
目が合うと男は続けた。
Z「・・・俺みたいにはなるなよ。お前はお前なんだから。じゃあな、先に逝ってるぞ」
少女の目の前は光で包まれ、男の手も頬から消える。
最後に少女は「ありがとう」と聞こえたような気がした。】
=エンディング=
・キャスト・
モンキー・D・ルフィ
ロロノア・ゾロ
ナミ
ウソップ
サンジ
トニートニー・チョッパー
ニコ・ロビン
フランキー
ブルック
青雉/クザン
黄猿/ボルサリーノ
Z/ゼファー
アイン
ビンズ
・スタッフ・
mikuru63
・原作・
尾田栄一郎
・小説・
浜崎達也
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ルフィ「63は元気かなー!?会いてぇーな」
あれから半年。
少し寂しくなったルフィが毎日言うようになった。
サンジ「まぁな。でも、今はこの島を楽しもうぜ!!」
冒険を中断し、立ち寄った島でバカンス中。
この島にはジャングルと綺麗な浜辺がある。
体を休めるには絶好の島だ。
ブルック「・・・63さん・・・」
63「うん?何?」
麦わら一同が叫ぶ。
ビンズ「そこまで驚かなくてもよいでござろう?」
アイン「そうよね。ふふっ」
落ち着いた麦わら一同は少女を向かい入れた。
満面の笑みで少女は答える。
63「ただいまっ!!」
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・・・ご愛読ありがとうございました!!
感想はコメでよろしくお願いします!!
今日はフィルムZが観れますよ!!
この夢小説との違いがハッキリ分かりますよー。
楽しみですね!!
んじゃ、これで儀式を終わる。