雷雨’s blog

現実を書こう!

Ⅰ【全ての出逢いに意味があるのなら、この出逢いの意味は何ですか?】

貴方は私を知っている。
私は貴方を知っている。
だから、このまま死にたいんです。
どちらかの記憶が無くなる前に。
▼この世界の全ての空にさようなら▲
8:00 登校
入学当初は登校時間が遅かった。
今の自分では有り得ない程に。
きっとあの頃はまだ石村先生に出逢ってなかったからだろう。
あ、石村先生ってのは国語の先生なんです。
私が最初に恋した先生です。
結局、実りはしなかった・・・というか、すぐに気づいたんですよ。
私には合わないって。
それに、既婚者でしたから、実りはしないって分かってました。
でも、尊敬してた時期があったのは事実です。
先生の授業はありましたよ。
まぁ、普通でした。
そんなこんなで最初はこの方の為に登校を始めるようになるんです。
7:50 登校
10分も違うだけで先生に会えました。
毎日会ってました。
ただ、挨拶するだけなのに嬉しくて。
挨拶が私の救いだったんです。
声を交わせたかどうかでその日の幸せは変わっていました。
当時の私って単純ですね。
そういえば、この方はですね。
別の学校で1度お会いしてます。
その時から好きだったんです。
ビビっときましたね。
でも、運命の人ではありませんでした。
残念です。
英語が得意な国語の先生。
私、国語の成績は五分五分ってところでして。
良くもなく、悪くもなく。
だからですかね、話すことも少なかったです。
寧ろ、嫌われたかと思うくらい睨まれたこともありました。
それでも、気にしない私に先生は呆れたのか、もう睨まずに笑ってくれます。
楽しい人ですよ。
ちゃんと付き合ってみれば分かります。
ノリが良いっていうんですかね。
ただ、睨まれたらすぐに引いてくださいね。
次はあなたの学校にいるかもしれないんですから。
あ、言い忘れてました。
もし、会ったらあまり綺麗にしないことです。
何でも。
どうしてかっていうと、この方あまり綺麗って好きじゃないみたいで。
神経質なんです。
程好い散らかしがGOODです。
あとは、授業で教科書とか絶対必要なんで。
忘れないこと。
折り目はつけない方がいいかな。
怒られたくないならね。
まぁ、卒業した私にはもう関係ないけど。
そんな先生でも好きだったなぁなんて。
今でも思うんです。
あの笑顔を見ると、なんか嬉しくて。
ありがとう。


※この物語はフィクションです。