雷雨’s blog

現実を書こう!

補遺:RK-63-JP会話記録

 付記:現在確認されている限り最新の、2020/4/14に記録されたRK-63-JPの会話記録である。対象に朝食を提供していた研究員に対し、RK-63-JPが発言。無人ドローンを介して会話がされた。
 

RK-63-JP: 虚しくはないか?
 

通信: …██研究員、無人ドローンに音声がキャッチされた。一時的にではあるが、RK-63-JPが自我を取り戻した可能性がある。急ではあるが、できる限りのインタビューを頼む。RK-63-JP-6の監視ドローンからの音声をそちらに送る。


RK-63-JP: 痛みを感じないか?


研究員: ……どういう意味?


RK-63-JP: 世界が泣いている。


研究員: 感傷的ね、RK-63-JP。


RK-63-JP: ずっとだ……気づかないはずがない。


研究員: 心を感じたのね。RK-63-JP。一体……


RK-63-JP: 何もない。この世界には。虚無だけだ。


<以下、暫くRK-63-JPは沈黙。>


研究員: 教えて!あなたには何が見えているの?


RK-63-JP: ……死だ。死のみだ。常に見えている。


研究員:つまり、死期が分かるの?


RK-63-JP:違う。[17秒沈黙]……心が分かる。


<録音終了>


終了報告書: 以後、RK-63-JPは再び鬱状態に移行し、現在までさらなる証言は得られていない。何者かがRK-63-JPに接触する可能性がある。引き続き調査すること。


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以下を参考に作成しました。

http://scp-jp.wikidot.com/scp-325-jp