雷雨’s blog

現実を書こう!

夜明け

真っ暗な闇に飲まれて
月の下を歩く
道端で男が倒れていた
誰も足を止めずに過ぎ去っていくから
男は静かに土に還った
僕も消えてしまえたなら
なんて考えは君の声で掻き消される
朝日が眩しくて思わず笑う
君の顔が近づいては離れた
生温い風がカーテンを揺らして
僕らの上で踊ってる
未来を描くように踊ってる
君が手を伸ばした先に影ができて
重なるように僕はその手を取る
今日も変わらず猫は鳴いていた
ただ鳴いていた