2020-10-02 夜明け 真っ暗な闇に飲まれて 月の下を歩く 道端で男が倒れていた 誰も足を止めずに過ぎ去っていくから 男は静かに土に還った 僕も消えてしまえたなら なんて考えは君の声で掻き消される 朝日が眩しくて思わず笑う 君の顔が近づいては離れた 生温い風がカーテンを揺らして 僕らの上で踊ってる 未来を描くように踊ってる 君が手を伸ばした先に影ができて 重なるように僕はその手を取る 今日も変わらず猫は鳴いていた ただ鳴いていた