雷雨’s blog

現実を書こう!

居場所を失った孤独な少女

↑変なタイトルだけど昨日の夢小説の続きだからね!!
では、ごゆっくり↓

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 私は鬼鮫を殺した追い忍を追いながら、鬼鮫と仲良くなったあの日を思い出していた・・・
●居場所●
鬼「今、何て言いました?」
63「だから、手伝いますって・・・」
鬼「別にいいですよ・・・一人でもできますし」
63「そういうわけにもいきません」
鬼「貴女、やったことあるんですか?」
63「ありません」
鬼「なら、やめてください。皿を割られても困ります」
63「でも・・・」
鬼「でもじゃないですよ!貴女が役に立ちたいという気持ちはわかりますがね・・・こういうことをやられても困るだけなんですよ!正直言って迷惑なんです!」
63「・・・ごめんなさい」
 私は自室に戻った
ペ「鬼鮫・・・言い過ぎじゃないか?相手は子供だぞ」
鬼「貴方もあの子の味方ですか?」
ペ「そういうわけじゃないが・・・」
鬼「飛段も何故拾ってくるのか・・・人の迷惑も考えないで、本当の馬鹿ですね」
 自室にいてもペインと鬼鮫の会話は聞こえた
63「これじゃあ、役に立てない・・・恩を返せないよ・・・」
 私は泣いてしまった・・・大きな声で・・・
ペ「・・・鬼鮫・・・」
鬼「何です?」
ペ「聞こえないのか?」
鬼「聞こえますよ・・・放っておけばいいんです」
 私は一階に下りて鮫肌の手入れをしている鬼鮫に近づいた
鬼「・・・」
 鬼鮫は見て見ぬフリをした
63「鬼鮫さん」
鬼「・・・何です?」
 鬼鮫は私に目を合わせなかった
63「えっと・・・その・・・」
鬼「早く言ってください・・・そんなに暇ではないので」
63「わっ私にいろいろ教えてください」
 鬼鮫は驚いた顔をした
 そんなことを頼んでくるとは予想しなかったのだろう
鬼「何故私が貴女なんかに教えないといけないんですか?」
63「鬼鮫さんがいつもやっているからです」
鬼「だからと言って・・・」
63「お願いします!」
鬼「・・・しょうがないですねぇ・・・負けましたよ」
63「ありがとうございます!」
 それから毎日私は教えてもらった
鬼「貴女は覚えるのが早いですねぇ」
63「ありがとう!じゃなくて・・・ありがとうございます」
鬼「・・・敬語じゃなくていいですよ」
63「えっ・・・?」
鬼「貴女何回も間違えてますし、あと私のことも鬼鮫で構いません」
63「うっうん」
 ありがとう鬼鮫・・・私の居場所は暁だよ・・・だから絶対に・・・
63「おまえを許さない!」
 私は追い忍の前に立ちふさがった
追「フン!生かしておいたものを・・・ノコノコと」
63「私はおまえを殺す!」
追「できるものか!」
 追い忍が私めがけてクナイを投げた
 ボシュ
 クナイは私の体の中に消えていった
63「私に刃物はきかない!」
追「チィ・・・」
 追い忍は火遁の印を結んだ
63「・・・」
追「火遁!灰積焼!」
 ボォ
 炎が舞い上がる
追「なっなんだと」
63「ハァハァ・・・許さない!!」
 私は追い忍の背後にまわり、首にクナイをつきつける
追「まっ待ってくれ」
63「嫌だ」
 ザシュ
 追い忍は死んだ
 やったよ鬼鮫・・・
━63・・・━
63「えっ・・・!?」
━63・・・━
63「鬼鮫!?」
━はい━
63「生きてたの?」
 どこからか鬼鮫の声は聞こえるが姿はなかった
━いえ、貴女に言わなければいけないことがありましてね━
63「待ってよ・・・姿を現してよ」
━私はもうこの世にはいません━
63「でっでも声が・・・」
 私はここでやっと気づいた
━時間がないので、よく聞いてください━
63「待って・・・その前に私も言わないといけないことがあったから先に言わせて。私は・・・鬼鮫が好きだったよ・・・いつも優しくしてくれて・・・仲良くしてくれて・・・」
 涙が溢れた
 この一言を言ってしまうと鬼鮫は消えてしまう
 でも・・・私は
63「ありがとう」
 鬼鮫が大切だから・・・愛していたから
63「いままで・・・ありがとう」
 心を込めて贈るよ
━私もですよ63・・・貴女がいたからこそ私はここにいる。こんな私を大切にしてくれて、愛してくれて・・・━
63「きっ鬼鮫!?」
 ザァアアア
 大きな風が吹いた
━ありがとう━
 風にのってあなたの声が聞こえた
                                        終       

                                                                                                • -

んじゃ、これで儀式を終わる(記事)