ふと少女の脳裏に何かが浮かび、言葉が詰まる。
少女が黙ったままでいると、誰かが少女の肩に手を置いた。
63「・・・クザンさん。私は・・・」
船を持たないクザンがこの島に来れる筈はないが、確かに彼だ。
クザンはポケットから果実を取り出すと少女に差し出す。
クザン「返すのを忘れていた。食べるか食べないかはお嬢ちゃんの自由だが・・・」
少女は果実を受け取ると礼を言った。
クザン「仲間・・・だろ?」
溜息を吐きながらのクザンの問いに少女は頷くしかない。
少女が思い浮かんだ言葉、それは仲間。
死んだ仲間、NEO海軍、麦わら海賊団。
少女は自分が誰の味方なのか分からなかった。
クザンは座り込み、考える仕草をしている。
少女の果実を持った右手に力が入った。
何を思い出したかクザンには分かる。
今は無き故郷、死んだ仲間。
Zと少女は似ているとクザンはずっと思っていた。
クザン「仲間は一人じゃないよ。沢山居てこそ仲間だ。自分が思う答えを出せばいいんじゃないか?」
少女は目の前の戦いに目線を移し、唇を噛んだ。
ルフィ「Zー!!」
ルフィの声に答えるようにZは麦わら帽子を掲げる。
睨み合いが続き、痺れを切らせたルフィは叫んだ。
ルフィ「仲間を元に戻せ!!帽子も返せ!!」
Zは帽子を地面に放り投げる。
その行為にルフィは怒った。
Z「前にも言っただろう。海賊のやり方で来い」
静かにZが言い放つと戦闘は始まる。
お互いそれぞれの想いを拳に込めぶつけ合った。
狂った正義と海賊の意地。
戦いの理由には十分だった。
ビンズ「お前ごとき海賊を63が慕うとはな」
ブルックは圧されている。
決してブルックが弱い訳ではない。
ビンズの力がブルックを上回ったのだ。
ブルック「・・・63さんは貴方を今も慕っています」
ビンズ「ならば、何故海賊なんかに!?」
ビンズが投げた煙球は視界を悪くする。
刀がどこから来るかブルックには検討もつかなかった。
横からの斬撃。
ブルックはまだ気づかない。
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・・・どうでした?
では、動画をどうぞ↓
(医龍1第十一話)
↑これは最終回です!!
てか、夢小説むちゃくちゃ変わったり、短くなったりしてすみません。
後から読むと話が繋がらなかったりしまして・・・。
許してください。
んじゃ、これで儀式を終わる。