雷雨’s blog

現実を書こう!

鴉やイノシシならある程度はしょうがないが、人間にやられるのは腹が立つ。

親父の話です。
柿とか作ってた農家なんだが、たまになっている柿を盗まれてた。 組織的な訳じゃなく、人ひとり持てる程度だけど。 でも鴉やイノシシならある程度はしょうがないが、人間にやられるのは腹が立つ。
それである年、親父は柿を接ぎ木してまわった。山すその道路そば、よく盗られる辺りを中心に。 それから実がなって、いつものように盗られる時期になったんだが、親父が落ちてた柿を拾ってニヤニヤしながら見せてきた。


柿はひとかじりされて捨てられてた。
親父は
「渋喰うとるw」
と笑った。
接ぎ木をして回ったのはこのためだったらしい。
(接げば接いだ枝の実がなる。)
渋柿でも見た目は普通の柿と変わらないし、渋抜きすれば食べられる。(出荷も出来る。) でも盗人が渋抜きの手間かけるとも思えないし見分けがつくとも思えないので、
「もう盗らんじゃろw」
と笑ってた。
俺も渋柿食った時のこと思い出して笑った。 あれイガイガするんだよな〜。
昔話でした。