雷雨’s blog

現実を書こう!

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医龍-Team Medical Dragon-
医龍-Team Medical Dragon-』(いりゅう チームメディカルドラゴン)は、永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画による日本の医療を題材とした青年漫画。およびそれを原作とするテレビドラマ。一般に『医龍』の部分だけで呼称される。

漫画[編集]2002年より、『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載を開始し、2011年4号にて完結した。第50回(平成16年度)小学館漫画賞(一般向け部門)受賞作品。

作品を織り成す魅力的な登場人物、医療ミス、抗がん剤治療、院内感染、内科と外科の対立、チーム医療、医局制度と現在医療を取り巻く諸問題を告発する物語である。

原案者の永井明は、医師、医療ジャーナリストとして活躍したが、肝臓がんのため、2004年7月7日に逝去。

ストーリー[編集]東北の寒村に住む、天才的な技術を持つ外科医・朝田龍太郎を、明真大学医学部助教授の加藤晶が訪ねて来る。心臓の難手術であるバチスタ手術論文を成功させて、自分の教授選出を図り、今の大学医療を改革するために、朝田をスカウトしに来たのだ。当初は「自分はもう医者ではない」と言い張って拒否する朝田だったが、加藤の説得や、気胸で倒れた同僚の里原ミキの救命救急処置を通して医師としての情熱を蘇らせ、心臓外科医として復帰する。

明真大学医学部教授の野口賢雄らが支配する封建的な病院体制の中、朝田は研修医の伊集院を鍛え、内科医の藤吉を始めとする優秀なメンバーを揃え、次々と難手術を成功に導く。

医局の権威を無視する朝田に警戒心を持つ野口は、朝田を招いた責任を取らせるために加藤追放と、自身の後任候補に朝田の最大のライバルである北日本大学心臓外科医・霧島軍司を起用する事を決断。だが、その霧島も明真で過ごす内に次第に人望を得て、ついには自身の派閥「霧島派」を立ち上げるに至る。 一方で、救急救命部を担当する明真大学医学部教授の鬼頭直人も、自身の改革案実現のため、世界的な腕前とコネクションを持つ国立笙一郎をアメリカから呼び寄せる。こうして、教授選は様々な陰謀と欲望を孕みながら混迷の様相を呈していく。

物語全体の流れ[編集]1 東北の片田舎で隠遁生活を送る朝田龍太郎。だが、彼はかつてNGOで救命医療チームを指揮した優秀な医者だった。 彼を明真大学助教授の加藤晶が引き抜く。朝田は明真大学で早速、心臓を直接握っての心臓マッサージを披露し患者の命を救う。

2 朝田は、心疾患で入院している藤吉講師の娘の手術を命じられる。医局では、教授同士の決定事項は絶対だが、朝田は自分で診察してから決めるという。 朝田も加藤もエコー診断により手術の必要なしとの見解を示す。 藤吉は娘の外科手術を拒み、医局からの追放も覚悟のうえで、娘を転院させるため病院を出て行くが…。

その藤吉自身が心臓疾患により心停止してしまうが朝田が車のバッテリー電流を用いて救命する。 藤吉はペースメーカー植え込みの手術を受ける。 教授たちの権威に屈することなく、自己流で突き進む朝田。明真大学選定の心臓ペースメーカーに欠陥を発見した朝田は、自分の患者に他の機種を使おうとするが… 更に副作用が非常に強い抗癌剤治療にも朝田は介入する。副作用が強くても癌が縮小すればその薬は“有効”となってしまう。

3 新薬に賭け、末期ガンと闘う妻とそれを見守る夫。だが、朝田との話で患者である妻の真意を知った夫は、担当医の渋沢に投薬を止めてもらい、ホスピス治療を受ける決意を伝える。 肝臓に重症を負った外国人患者が運ばれてくる。SCHROCK シャントを駆使して朝田らは患者の命を救ったが医局の反発を食ってしまう。ERの鬼頭が治療費の全額を負担することになり一件落着、鬼頭は朝田をERに招くべく工作を開始する。 そして、加藤はバチスタチームを率いて手始めに冠動脈バイパス手術(CABG・キャベジ)に挑む。

4 冠動脈バイパスの手術で加藤は1cmに10針縫う高い技術を披露。伊集院とミキの仕事も申し分なし。ところが停止させていた心臓を再鼓動させると肺動脈圧が急上昇してしまう。加藤は縫合口から紛れ込んだ気泡が原因と判断し、生食液を冠動脈に注射することで気泡を押し流して無事手術は完了する。 バチスタ手術の候補患者が見つかった。1人は余命半年の少女。そして、もう1人は加藤が慕っていた明真大付属病院の元看護婦長・奈良橋だった。改革のためには失敗を許されないバチスタ手術。加藤は悩んだ末に、元看護婦を選ぶ。 手術開始。心筋の変性部位を見極めるため朝田はオフポンプで行ったが、加藤や伊集院には変性部位を特定することは出来なかった。

5 バチスタ手術の最中、患者がチアノーゼを起こしてしまった! 動揺する新米工学士の代わりに、朝田は人工心肺装置を使える伊集院に計器のチェックを指示する。さらに患者の心臓に新たな欠陥を発見した朝田は、看護師のミキに越権医療行為であるグラフト採取を命じてしまう。激怒する野口。 手術は成功し、野口と加藤の間で取引は成立、ミキの越権行為は不問とされた。 そして、ミキは加藤に霧島と朝田との過去について話をする。

6 明真大では朝田と藤吉の激論の末、第2回バチスタ手術の日取りが決定した。だが、同時期にチームの看護婦・ミキの兄である北日本大の霧島が、バチスタ手術を成功させていた! 霧島にバチスタ論文を先に発表されれば、加藤の教授への道も閉ざされてしまう…。 荒瀬と伊集院はバーに赴き香に出会う。

7 荒瀬の馴染みのバーのウェイトレス・香が強盗の銃撃に倒れた。荒瀬と伊集院は、朝田の待つ明真大病院へ香を搬送するが、病院に到着したとき、香はすでに心停止していた。だが、朝田は伊集院が宣言したDOA(=病院到着時死亡)を否定してメスを執ることを決断。さらに天才麻酔医である荒瀬も、このオペに加わって香を救う。 外科医の児玉が縫合針を心臓に置き忘れてしまったが、朝田が独断で取り出す。 野口は教授選に外部からの立候補者も立てることを決め、加藤は推薦しないことを本人に告げる。加藤は三権分立の独立性を目論んでいたのだ。 傷心の加藤は朝田らと第二回バチスタ手術を少女志穂に施す。 手術は成功の内に終了する。

8 加藤はバチスタチームを存続させるため野口の立てる候補を支持し、また、バチスタ論文を差し出すと提案する。野口は満面に喜びを浮かせる。 香の退院祝いのパーティに呼ばれたバチスタチーム。そこで加藤から野口との経緯を告げられるとメンバーは感動し、結束を深めるのであった。 第三回バチスタ手術患者は鬼頭が情報を提示する。完全内蔵逆転移の赤ん坊であり症状は極めて悪く、鬼頭はバチスタ手術の失敗りより朝田を手に入れるというシナリオを画策していた。 こうしているうちに教授候補の霧島が現れ、加藤の論文CDを持ち去っていく。

絶望的な状況の中、朝田は選挙のルールを変えればよいと加藤らに告げる。投票権助教授・講師・助手らにも与えればよいと。そして休眠状態にあった選挙改革委員会を立ち上げるという構想をぶちまける。 そして加藤は泌尿器科の真田の不祥事でゆすりをかけ選挙ルールの改革案を彼に提出させようとする。しかし加藤の企みは野口の耳に入り完全失脚へと向かう。

9 加藤と鬼頭と朝田が会合。鬼頭に選挙改革案を提出させ、また鬼頭自信も候補者を立てるというプランをまとめる。 教授会で鬼頭は選挙改革案を提出する。教授2名による推薦制度を撤廃し、三人以上の立候補者があった場合は医局員による予備選挙を行うというもの。そして選挙管理委員会に朝田、伊集院、藤吉らが名を連ねていることを告げる。 バチスタ手術患者の赤ん坊に心拍異常が発生し、鱈淵が出鱈目な診断。中田が来て除細動器にかけるが効果はなく、伊集院の発案でパッチを前後に挟んで見事窮地を救う。 赤ん坊の手術が遂に開始される。教授会が開催されている最中に赤ん坊の容態が突如悪化したとしての緊急手術である。

10 肺動脈と大動脈に冠状動脈が挟まれ圧迫されている状態。朝田は右胃大網動脈からグラフト採取しバイパスさせることを決断。 教授会の野口に緊急バチスタの知らせが入る。野口は加藤が野心のため改革案を作成したと皆に告げる。 木原の母親が突如緊急搬送されてくる。朝田は弁形成術を加藤と伊集院に任せ木原母の手術室へと向かう。患者は心破裂し心臓停止してしまう。しかし心臓停止したため素早い縫合が可能となる。全ての縫合が間に合わないため朝田は傷を手で抑え心配装置を作動。危機を脱することができた。

11 選挙改革案は修正を加えて採決された。採決後、見学に来た教授監視の中で朝田は拡張心筋部を包み込むオーバーラッピング法により無事手術を成功させる。 野口は選挙管理委員会のメンバーを自らの子飼いの者たち三人にすげ替えることを加藤に告げる。木原もその内の一人となる。医局の助手らの票を取り纏めるための政治工作を行わせるためである。選挙演説会を開いたが加藤の演説には人数がまばらであった。

12 加藤の前に対立候補者・国立笙一郎が現れる。そんな折、不在の朝田宛てに急を要するフランス語のメールが届いて国立が対応、下腿開放骨折の患者を救い出す。 国立はERを見学。胃から大量出血患者のオペで国立は胃の全摘を薦めるが、朝田は胃の潰瘍部が胃壁を貫通して裏側の大動脈に穴を開けたことを察知、止血に成功する。 こうした中で霧島は対立候補が支持を重ねる前に野口に早期引退し選挙戦を開くように進言する。野口は霧島の野心に焦りを覚える。 霧島は演説会で北日本大から生え抜きを引き連れたりしないことを表明、医局員全員と個別に会談することを提案し、彼らを取り込んでいく。 国立は朝田にUCLA行きを勧め、朝田は行くことを決める。加藤は衝撃を受ける。

13 霧島はバイパス手術のデモを披露。チームの人選はサイコロで行った。霧島は術野を広く、オンポンプで行うことが低リスクで成功率も変わらないことを告げる。この分かりやすい説明に伊集院ら医局員は魅了されていく。 伊集院は霧島の指導を受けることになる。元市長の田所がVIP患者として入院してきた。その孫娘が誤飲により呼吸困難に陥ると伊集院は掃除機で吸出し、見事危機から救う。 霧島と伊集院は田原の手術に向かう。

14 手術には野口が立ち会うことになる。グラフト採取の際、霧島はグラフトに傷をつけてしまう。さらに木原は右冠状動脈を鉗子で潰してしまう。 伊集院はコンポジットグラフトとシーケンシャル吻合を提案し、霧島に却下されるものの野口に支持される。野口は霧島に揺さぶりをかけるため手術室に朝田を呼ぶ電話をかける。動揺する霧島にミスの隠蔽を勧める。 霧島の脳裏に朝田やミキとの過去が思い浮かぶ。霧島は今後、伊集院の指導に当たっいていくことを決意する。 霧島と国立が出会う。競争原理による医療向上を説く国立に対し、霧島は弱い医師の立場から病院経営を説く。

15 手術ミスを野口につかれ、追い詰められた霧島。そんな彼が最終的に下した決断は、ミスの隠蔽を止め、目の前の若い才能・伊集院を医者として導くことだった。霧島は堂々とスタッフに「教授選を控えた私にとって致命傷になるからと」口止めし、野口に頭を下げ恭順を示す。 院内で伊集院の人気は高まる。 ERに患者が搬送されてくる。大腿部開放骨折と肋骨損傷。緊急開腹を行うと後腹膜から大量の出血が。朝田が登場し頭蓋骨CTから硬膜外血腫と判定、穿頭ドレナージと血腫除去を行う。 鬼頭は閉腹することで止血しICUへと送り一段落。 すると今度は田原の様態が急変。エコーの結果、大動脈解離と判定。霧島を呼び更に加藤と朝田が駆けつける。そして野口も手術室に立ち会う。

16 処置に必要な血液が嵐で届かないため、伊集院は自ら血液を取りに行く決断をする。朝田が胸を開くと混合グラフトの様子が見て取れる。加藤は霧島がミスを起こしたことに気づくが、霧島は素直にそのミスを認めてしまう。肩を脱臼しながらも血液を届けた伊集院だが、患者は死んでしまう。しかし、緊急手術中の中田がその血液を使い別の患者の救命に成功する。

17 野口は飲み会を開くが集まったのは2人。野口の影響力は確実に低下してしまった。 野口の息子・政之。彼の妊娠中の妻、未沙子が自転車との接触事故に遭ってしまった。女医の井坂は外傷性の気胸心タンポナーデと判断。しかも彼女の胎児は大動脈弁が狭窄し左心室が成長しない左心形成不全症候群であった。井坂は執刀にあたるが、開胸すると肋骨が心臓に突き刺さっていた。政之は加藤に電話をかける…

18 加藤は野口教授の命令に逆らい胎児と母体の両方を救うべく手術に望む。朝田も加わるが全身管理を任せられる。途中、経食道エコーのモニターから胎児の心拍が消えてしまうが、エコーを引き抜き腹部に当てると鼓動が確認される。 さらに左心形成不全症候群を治療するべく胎児の心臓弁にバルーンカテーテルを挿入し成功させる。 加藤は演説会で女医の出産をサポートしていくことを公約に掲げる。

加藤の演説会には回を重ねるごとに人が集まるようになり野口は警戒感を強めていく。 そんな中、野口は他所の病院での検査で大動脈瘤があることを知る。霧島はその情報をいち早く察知し、野口に退官を迫る。 すると野口は突如として胸部心臓外科のこれまで隠蔽されてきた不祥事を告発してしまう。 医局の天下を争う教授選も大詰めを迎えた大晦日。医局員は三候補が個別に行った納会へ、それぞれの立場や思惑で出かけていくが、同時刻に開かれた野口恒例の納会には誰ひとり姿を現さなかったが…。

19 野口の納会に現れたのは朝田。二人は意気投合する。 病院に戻ると野口は教授選候補の三人を呼び出し、自らの胸部大動脈瘤について告げ、三人に治療法をプレゼンすることを求める。藤吉は朝田に真意を尋ね、野口が明真大の外から政治工作を企てていることを察知する。 荒瀬は麻酔導入剤吸引で倒れてしまっているところをバウマンに助けられる。次いでクレメンスが登場し国立の助手を務めると言う。 霧島は野口が何を企てているのか突き止め野口に告げる。それは第二の病院評価機構設立である。その権威を高めるためにも厚労省から金を出させる必要があり、それまで病気を秘匿しなくてはならない。朝田は健保組合も味方につけるよう進言する。健保組合としても医療費抑制のメリットがあるからだ。 遂に野口へのプレゼンの時が来た。霧島と藤吉の内科治療案、国立のステントグラフトを提案する。

20 加藤の治療プランは人工血管置換手術という平凡な方法。これには霧島や国立、そして当の野口までが内心鼻で笑う結果に。加藤は再度、野口の前に現れ大動脈瘤が破裂しても助かるプランがあると告げる。野口は実験台にする気かと驚く。 遂に国から病院評価機構設立の予算が降りた。朝田はステントに反対で人工血管置換術を直ちに受けることを薦めるが、野口は大手術を受ければ話が覆されてしまうことを恐れる。 霧島は木原を使って伊集院を自派に取り込もうとする。 朝田は鬼頭、国立らに自らの手術を見学するように伝える。朝田は低侵襲心臓手術を敢行、肋間を開き、内胸動脈を剥離し冠動脈に繋げてみせる。

朝田は手術後、自らの力量を国立に誇示し、挑発する。霧島は朝田が上であると言い、鬼頭は国立が上であると言う。 一方、荒瀬に対し朝田は技量の衰えを警告する。荒瀬は反論し、午後のパイパス手術にバウマンを立ち会わせるように告げる。手術中、経食道エコーのモリターを見ながら突如としてバウマンは「カラードップラー」と叫ぶ。荒瀬は心房中隔欠損を見逃してしまったのだ。消沈し手術室を退出する荒瀬。 そんな荒瀬に国立が近づきUCLA行きを勧める。次いで霧島は北日本大行きを勧める。弱い人間として普通の生活を送るべきだと告げる。 荒瀬はこれまでの経緯を加藤に話し選挙戦に向けた政治工作であると断定する。そして加藤は荒瀬に新しい術式を教え、荒瀬の参加が必要であると告げる。 荒瀬はこの術式が失敗すると考え、いざとなったら自らがミスを犯し伊集院らに迷惑をかからないように考えていた。 伊集院は荒瀬に会い「荒瀬が手術の失敗を願い、医師を辞めたいと考えている」と痛烈に批判し同時に荒瀬が必要であると泣きながら訴える。

21 野口は祖父江に対し自分が倒れた場合、病院評価機構の代表代行を願い出る。祖父江はこれを了承する。 朝田は加藤の部屋を訪れかつて加藤に「一人でやれ」と言ったにも関わらず新術式に参加したいと告げる。バチスタチームが復活する。 しかし藤吉は娘が入院する病院に出向するかどうか悩んでいた。朝田はNGOに行くことも考え、 藤吉が出向するなら手薄になった明真大に自分が残っても良いと告げる。結局、藤吉は明真大に残ることを決める。 国立真吾は霧島に悩みを打ち明け、父に医者にはなれないと語る。

遂に野口の手術が開始された。その様子は会場に集めた医局員、学生らに中継される。 国立はステントを開く正確な位置を見定めるべくまた、ステントを開きやすくするため心臓停止を決断する。 ところがバウマンは持病の発作を起こし意識が回復、心臓が動き出してしまう。 そして、大動脈瘤破裂…

22 加藤、朝田らは直ちに動き出す。国立・霧島に対して加藤はトップが不在の場合、次席である自分に決定権があると告げ手術室へと向かう。朝田は加藤に「このような状況下での執刀は想定していなかったはずだ」から俺が切ると告げる。加藤はこれを容れ、朝田が執刀医となる。しかも手術は引き続いて会場に中継される。加藤は会場に「超低体温循環停止法による弓部大動脈全置換手術を行う」ことを告げる。 大腿部、右腋窩などに送血管を挿入し冷却開始。体温は18℃に保たれる。通常、循環停止により脳に5分で影響が出るところ45分は持たせることが出来るようになる。しかし、既に野口の虚血状態は始まってしまっている。

大動脈弓の接続箇所は多く時間が間に合わない。すると朝田は未接続箇所を鉗子で挟んだまま血流再開を指示する。この術式は灌流可能な血管から血流されて虚血時間を短縮させるものだ。 祖父江はこれを「プロキシマール・ファースト法」であるとつぶやき、霧島は「手順さえ理解してしまえば安全に手術できる凡人のための術式」であると考える。 祖父江は加藤が野口を実験台に使ったと言う。 その時、荒瀬が血中に「異常なアシドーシス」と叫ぶ。血栓か塞栓、大腿のヘマトーマが疑われた。血管造影の結果、上腸間膜動脈(小腸・大腸に栄養を送る動脈)に塞栓が発見される。

国立はステントの最中に塞栓が飛んだ可能性が高いと自責の念に狩られる。 国立も鬼頭も手の消毒が間に合わない。既に壊死が始まっており、朝田は伊集院に開腹手術を命ずる。祖父江は驚愕する。 伊集院は壊死部を取り除き処置完了。その様子に会場の見学者はどよめき祖父江は感嘆する。 手術は終了し、伊集院は1番に祝福される。一方バウマンは引退を決意し、荒瀬に後継者を育てることの重要さを説く。 国立真吾は鱈淵に暴行を加え、屋上へ逃亡する。国立父と霧島の説得にも関わらず真吾は屋上から飛び降りてしまう。

23 朝田は真悟を地上で受け止めた。胸を強打した朝田は、その意識を失う直前、伊集院に自分を切れと言い残す。伊集院にとっては、執刀医のポジションにたち、加藤、霧島を助手に朝田にメスを入れる。大動脈遮断、冷却血液、心停止させオンポンプにて開始。 医師が手術室の前に詰め寄せ見学を希望するが藤吉は認めない。伊集院に対する嫉妬の声が渦巻いていく。 心タンポナーデの急患が運ばれてきた。主力の医師は朝田と真吾にかかりきりで国立はアドバイスするという立場で手術室へと入る。急患は真吾と同じ年齢だった。

鬼頭の手術は冴えバウマンも復帰する。 伊集院は僧帽弁を人工腱索置換術で処置していく。この後、三尖弁を人工弁に変える計画だ。 霧島は「俺だったら三尖弁は弁形成にするだろう」と心で呟く。その霧島は実は緑内障て視野が欠損していた。 人工腱索の長さを決めた伊集院に加藤も霧島も同意する。僧帽弁が終了し三尖弁にとりかかる。伊集院は三尖弁の損傷が意外に少なかったため弁形成への切り替えを決断する。人工弁では生涯、血液凝固抑制剤を飲み続けなくてはならないからだ。加藤は時間がないと反対するが…

24 真吾の命は救われた。 朝田の手術は成功した。鬼頭は伊集院が執刀したことに驚愕し「心臓を研修医に切らせるのはやり過ぎ。他の医者の嫉妬を買うことになる。」と呟く。廊下に居並ぶ医師たちの表情は苦々しい。野口を腸手術した時とは大違いである。 選挙戦はいよいよ明日となった。霧島派の会合で木原は加藤派糾弾の演説をぶちまける。国立派も一連の事件に関わらず結束は固い。 バチスタチームが見守る中、朝田は目を覚ました。 いよいよ予備選開始。投票箱を前に突如、中立派の中田は伊集院に候補の選択を迫る。若手が未来を託せるような候補こそ教授にふさわしいとの考えだ。伊集院は「加藤が選挙戦に不利になるにも関わらず伊集院が執刀することを許可した」ことを好評価し、中田は加藤に票を投じる。そして、伊集院は「選挙の結果がどうあれ明真に骨を埋めたい」と言い放つ。こうして票の流れは加藤に傾いていく。

加藤が一位、霧島が二位となりこの二名で決選投票が行われる。霧島は祖父江に会い自分を推薦するように工作を始める。 ついに野口が目を覚ました。ICU症候群で興奮気味だが咲江夫人が面会に、そして朝田が隣のベットに。野口は予備選の結果を聞くと、病室に加藤と霧島と祖父江を呼び出す。その途中、霧島は祖父江に票を入れてもらうため頭を下げる。祖父江は「少しは可愛げがある」と。 病室で祖父江は野口に「霧島に投票する」と告げる。 野口は加藤の三権分立の構想を確認すると「加藤ちゃんは僕のような専制君主になるだろう。 三権分立は医局を混乱させ、国立派や霧島派の残党が黙ってはいない。それらを敵とすることで自派をまとめあげれば良い」と語る。

25 霧島は鬼頭を説得しようとするが拒絶される。 鬼頭は朝田の病室を訪れ朝田が右手に後遺症を残していることを知る。朝田は明真を去ると告げる。 いよいよ教授選考会で全会一致で加藤が選ばれる。鬼頭が加藤支持に回ったことを知った祖父江は勝負がついたと判断し加藤を選んだのだ。 霧島は明真を去ることになり挨拶回りをするが誰も目を合わせようとしない。 ミキはそんな医局の人間を「恥を知りなさい」と痛烈に罵倒する。

野口は明真を去り、新人事により臨床の責任者はクレメンスと中田に委ねられた。 朝田龍太郎は、1人、明真を去ってゆく。 国立はステーキ屋を始めたが、そこへ祖父江と加藤が訪れ病院評価機構のまとめ役を委ねられる。国立真吾は霧島のもとを訪れ獣医になりたいと告げる。 朝田は再びNGOへ。だが砲弾が医療テントを直撃し死んでしまう…?

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・・・どうでした?(てか、医龍ウィキやりましたっけ?)
今日の医龍2は一話だけでしたね・・・。
むちゃくちゃ寂しかったっス。
では、最後に動画をどうぞ↓
(医龍1第七話)
(医龍1第八話)
そういえば、成人の日ですね!!
おめでとうございます!!
えーと、赤ずきんさん!!コメありがとうございます!!
日曜日はまだ分かりません。(たぶん、行くと思いますが)
んじゃ、これで儀式を終わる。