雷雨’s blog

現実を書こう!

勇者ヨシヒコ/メレブ/ギャグ甘

「えっえ?泣いてる?うん、泣いてるよね」
コイツ、マジで・・・。


〆ゲラの効果がない相手に私はなりたい(笑)〆


「ちょ、泣くなよぉ」
『泣いてねぇし』
とある昼下がり。
少女の日常が壊れた。
「It's broken」
『いい加減にしろよ?』
説明文というか、なんというか、よく分からない書き手の文章まで聞こえてしまう男。
名を―
「ムロツッ」
どこからか取り出した少女のハリセンは男の頭を捉えた。
「・・・メレブです」
『よろしい』
だいたいツッコミ役はメレブであって、この私が人生においてハリセンを使うことなどないと思っていた少女である。
「君の名っ」
懲りない男であった。
『雷雨と申します』
「ねぇ、今のはいいじゃんー。今のは、普通の台詞じゃんー」
『じゃんじゃんうるせぇなぁ。書き手が何を書いていいか困ってんだろ』
「書き手ってあなたじゃんー」
少女の鋭い視線が飛んだ。
負けじと睨み合いが続く。
「なんですかー、さっきまで泣いてた人がー」
『はぁ!?泣いてねぇって言ってんだろぉがよ』
ついにお互いの頭がぶつかった。
思わず、雷雨は飛び退く。
『テメェ、近ぇんだよっ!』
「は?あなたが近かったんですぅ。私のせいにしないでもらえますかぁ。というか、一つ言わせてもらいますけど」
『なんだよ』
「ムラサキポジションやめてもらえますかー?」
『はぁ!?』
「あなたのキャラがムラサキそのもので芸がない。故に不愉快極まりない。そして、今!台詞しかないことにお分かりいただけているだろうかっ!」
雷雨の顔に焦りが見え始める。
「はい、マズイと思って、一言入れたね。ね、今ね」
『うっうるさい』
「はい、キャラも変更かなぁ?『うるせぇなぁ』だったらムラサキだもんね!ね!」
メレブの反撃である。
これには敵わない。
「下手な文章もここまで!はい。もう帰っ・・・雷雨?」
一目目を離した隙に、彼女の姿は消えていた。
さすがのメレブも理解できない様子である。
「言い過ぎですよ、メレブさん」
そこに現れたのは、紫のターバンやマントを身に纏った男である。
「ヨシヒコ・・・」
「影から見ていましたが、あれは俺でもちょっと・・・」
「・・・」
俯くメレブの肩をヨシヒコは強く叩いた。
「今ならまだ間に合います!」
力強いグッジョブと笑顔。
だが、肩を痛めたであろうメレブの顔は歪んでいる。
肩を押さえつつ、雷雨を追いかけるメレブ。
ヨシヒコは敬礼した。


月が昇り、星が輝きだす。
いつの間にか夜になっていた。
季節に似合わない格好の少女は一人、焚き火で寒さを凌いでいる。
『あんの、バカ・・・』
呟けば、すぐに静まり返る。
先程まで興奮していたことが夢のようだった。
『分かれよ・・・私の気持ちぐらい』
「分かってるぞ」
聞き覚えのある声に顔を上げる。
目の前にはキノコヘアー男。
「誰がキノコヘアー男?ねぇ、そんな怪人みたいに言わないで?」
どっか行ってくんねぇかな
「いや、待って待ってぇ。心の声が文章になっちゃってるから」
『で、何?』
ぶっきらぼうな返しに男も呆れた様子である。
「君が、いなくなるから。心配したというか。なんか、私のせいにしてもらっては困るのでな」
『・・・っ』
「あー、だから。泣くなって言ってるぞ?私、言ってるぞ??・・・仕方ない・・・ゲラ!」
突然、魔法をかけられ目を見開く。
少女は手の感触を確かめたり、自分の姿を出来るだけ確認するが、何が変化したのか検討もつかなかった。
「ふふふ、分からんだろ」
『あはは!!』
笑いが堪えきれず、思わず口を手で塞いだ。
その様子に満足げなメレブである。
「今、私がかけた魔法。通称ゲラ!これは、私が言った全ての言の葉を笑いに変えてしまうという平和を象徴する魔法なのである!」
『ぷっ・・・はは』
「もうこれで泣くこともあるまい?」
『ふはは』
「何か辛い事があったのは承知しているが、そんなの私には関係ないこと。私はただ雷雨!君に笑っていてほしいだけなのだ!」
『・・・くくっ』
「君に涙はっ・・・!」
もう止めろというようにハリセンの嵐がメレブを襲う。
堪らず、魔法を解除した。
『あのね、台詞がクサイ。あと、キャラがね、定まってない。それはこっちが悪いんだけどね?ちゃんと見てないから。本当そこは謝るけど、限度は考えようね?』
「ファイッ!」
何故かゴングが鳴る。
すかさずハリセンを取り出すと、音楽は止んだ。
『あなたがやらかしたのを私は月曜日。5分拡大で見てるんだよ?私だってこんな喜劇なんて書いたことないし、本当に頑張ってるんだけど、あなたを見たらもう・・・恐怖だよね』
「止めよう!それはまた別のお話しであって、ここでそれを言うとややこしくなる。あと、恥ずかしいからやめよう・・・ねぇ?」
土下座する姿に雷雨は不敵な笑みを浮かべた。
『まさかっ!またボツになったオリジナルキャラを演じるんじゃないだろうな!?』
なんともいえない顔でメレブから悲痛な叫びが漏れる。
仕方がなく、そのキャラのポーズをした。
「さっさっさっ・・・っ」
「言わせねーよ!?」
その場を遮るように登場したのはヨシヒコであった。
「ねぇ!人がせっかく、決心して、後始末もちゃんと大人らしくやろうとしてるところに何で出てきちゃったヨシヒコー」
「すみません、メレブさんのピンチだと思いまして」
「いや、それは有り難いんだ。でもね、君ね、言っちゃいけないことを言っちゃったよ。もうその後始末は覚悟してるよね?」
「それは・・・何の事か分かりま扇風機!」
『まさかっ!この空気のまま二人とも退場するんじゃないだろうな!?』
またもや悲痛な叫びが小さく響く。
「ヨッヨシヒコ!行くぞ!・・・覚えてろよっ!」
二人は颯爽と消え去っていった。
『何だったんだ、あいつ』
遠くから悲しい叫びが木霊した。


*後書き*
「メレブよりも妖怪どうしたろうかしゃんの方が好きでしょ、君」
『バレました?(笑)』
ってな感じで、ギャグ系統はあまり書かないんですが、頑張りました!
パイレーツオブカリビアンでギャグ書いたと思うんですけど、どちらが良いですかね?(笑)(゜д゜)
私的にはパイレーツオブカリビアン
今回は台詞多めに仕上げて、新しい形式で書いてみたんですが・・・やらかしたなぁ(笑)(゜д゜)。
もうメレブよりも妖怪どうしたろうかしゃんみたいな(笑)(゜д゜)。
まぁ、実際そうなんですけど(笑)(゜д゜)
ごめんなさい!!m(__)m
リクエストがあればお早めに!
クリスマス夢小説は二本書こうと思っているのですが、何か書いて欲しいキャラがコメントにてきましたら、書くかもしれないです!
かもね!
今のところは、C3-PO(ローグ・ワン記念)とうーん、何だろう(笑)(゜д゜)。
考えまーす!