雷雨’s blog

現実を書こう!

佐川一政さんに話を聞きたい。

最近の記事とは、ガラリと雰囲気が変わりますが。
佐川一政さんを皆様はご存知だろうか?
パリ人肉事件の犯人である。
刑務所には入れられず、普通に日常生活を送る彼はもう69歳くらい。
事件当時の年齢は32歳だったことから、37年も罪を償わずに生きていることになる。(何故、刑務所に入れられなかったかは、wikiを見てほしい)
現在は、脳梗塞の後遺症で介護が必要となり、弟さんと暮らしている。
ここで、私は彼に話を聞きたいと思った。
事件後、ずっと記者やら何やらが話を聞いて、事件の記事を作成したり、佐川さん自身が本を出版したりと、裏の話は確かに多い。
だが、やはり、自分の耳で聞きたいものである。
事件のことも聞きたいが、一番は佐川さん自身の話を聞きたい。
どうやって生きてきたのか。
心境の変化はあるか。
今、被害者女性へ思うことはあるか。
今後、佐川さんのような気持ちを抱く人が現れたとして、その人はどう自分と向き合えばいいのか。
たくさん聞きたいことがある。
失語症の疑いもある佐川さんに聞くのは困難かもしれないが、できれば会ってみたい。
これは、単なる興味本意ではなく、繰り返してはいけない、繰り返させてはいけない現実を世の中から消し去ってはいけないという思いからくるものである。
つまり、戦争の体験者がいなくなり、語り部がいなくなってしまうように、貴重な話を聞けなくなるということ。
普通なら彼は死刑か無期懲役かのどちらかだっただろう。
それが、社会復帰をしたのだから、ただ単に生きるというだけでは駄目だと思う。
悪い体験から、話せることもある。
悪いことだから、許せないことだから、そいつの話を聞かなくていいということではないと思う。
そこから、学べることもあると思う。
犯罪心理学の進展、幼児教育の間違い、人格障害の真実、いろんなことに繋ぐことができると思う。
もうそんな人を世の中に生み出さないためにも。
彼が死ぬ前に、話を聞きたい。
事件を忘れないためにも。