2019-08-17 雨 雨が私の頬を伝う 見上げると一面灰色に覆われた空が 私のすぐそこまで来ていた 押し潰される感覚が走る 私は目を瞑り じっと堪え忍ぶ 瞼の裏が光を増して 冷たさが消えた ゆっくり目を開くと そこにはあなたがいて 微笑んでいた 私はつられて笑って あなたへ一歩近づく もう雨は上がっていた