雷雨’s blog

現実を書こう!

恋愛の泣ける話24

「お前ら暇なら俺の初恋の話でも聞いてけばいんじゃね?」


1: 03/11 22:24
あ?


4: 03/11 22:24
おk


5: 03/11 22:25
聞いてやるよ


8: 03/11 22:26
小学校6年の頃好きな子がいた。
同じ塾に通ってた隣の市から来てる女の子。
気が強い子で、いっつもケンカしていた。
「バカ!」とか「サル!」とか言い合いながら軽い殴り合いみたいなのしながら。
周りからは

「ケンカするほど仲が良い」

カップル扱いされていたけど、いつも「んなわけあるか!」って否定してた。向こうもしてた。
でも俺はホントにその子のことが好きだった。初恋だった。
別に今考えるとそこまで可愛くもなかったと思うけど、なぜだかわからないがとにかく好きだった。
が。
典型的な素直になれない小学生で、いつまでもからかうことでしか接せれないでいた。


9: 03/11 22:29
そんなこんなで中学受験も終わり、お互い別々の中学校に行くことになった。
普通ならその塾のメンバー集まってお別れ会みたいなのがあるもんじゃん。
その時に告白は無理でも連絡先ぐらい聞こうと思ってたんだけど、なぜだか知らないがそういう集まりがないまま、ハッキリとした別れを告げれないまま、少しだけでも素直になれないまま、俺は小学校を卒業して中学生になった。


10: 03/11 22:30
中学生になってから、改めてその子のことが本気で好きだったことに気づいた。
毎日その子のことを考えていた。

「今なにしてるんだろう」
「元気かな」
「もっと普通に喋ったりしとけばよかった」

共学だったので周りに女の子もいっぱいいたが、いつまでもその子のことを考えていた。
その気になれば塾に問い合わせでもして、連絡先を知ることもできたろうが、なぜかそんなことはしなかった。なぜなのか今でもわからない。
たぶん連絡するのが怖かったんだと思う。

「今更なにを?」

そう思ってたんだと思う。


15: 03/11 22:34
でもだんだん学年が進んで、高校受験が迫りだした
中学3年生になると、その子のことももうかなり忘れてしまっていた。
かと言って他の誰を好きになることもなく、俺はそのまま地元の高校に進学した。
痛い俺の妄想では、
「その子が同じ高校に入学!」
なんてこと考えてたが、 もちろんそんなことはなかった。

ただ、その高校に、昔のその塾で一緒だった
別の女の子が入学してきた。
俺が好きだった女の子と結構仲良かった子だった。
別のクラスだったけど挨拶交わして、ついでにその子のこと聞いてみようかと思ったけど、やっぱり聞けず仕舞だった。
今考えるとヘタレもいいとこだな。


18: 03/11 22:37
高校2年生のときに、初めて彼女ができた。
同じクラスの女の子だった。ベッキーに似てた。
なんかふわふわした感じの子。おっぱいおっきかった。

が。
付き合い始めて二週間ぐらいで街を一緒に歩いてるところを見つかって、田舎の高校だったから、すぐに噂が広がった。
相手はそういう噂が立てられるのがものすごく嫌いだったらしく、なんだかギスギスしたまま、結局別れることになった。
俺に器量がなかったからだと思う。
結局手すら繋がない関係のまま、ホントに付き合ってたのかってぐらいの期間で、終わった。


19: 03/11 22:40
久々に恋愛というものをしてみて、ふと初恋の女の子のことを思いだした。

「今、どうしてるだろう」

ただの失恋した勢いと言ってしまえばそれまでだが、どうしてもその女の子に会いたくなった。
俺は先述の昔の塾の同級生に、その女の子の連絡先知らないか聞いてみた。
すると、

「電話番号は知らないが、昔の住所録に書いてある住所は知ってる」

ということで、住所ゲットに成功した。
なんだ、やろうと思えばなんてことなく知ることができたんだ。
始めて自分の馬鹿さ加減を実感した。
結局なにも起きなかったのは自分が動かなかったからじゃないかと思った。


同級生「やっぱり好きやったんやね。ホント素直やないよねあんたら。」

俺「あんたら?」

同級生「うん。直接聞いてはないけど、たぶん○○(その女の子)もあんたのこと好きやったよ。というか、バレバレ」


20: 03/11 22:43
住所しかわからないから手紙を書こうと思った。
ただ、手紙なんて何を書いていいのかわからない。
メールなら気軽に「元気ー?」って感じで話しかけれるけど手紙となると・・・考えた挙げ句、あまり長々と書いても気持ち悪いし、数年前の住所で届くかも定かじゃない。
ということで簡単に書くことにした。


「○○やよ。よかったら連絡下さい。
 ***@ezweb.ne.jp ***-****-****」




送ってからは気が気でない生活だった。
携帯がならないか、一日中ドキドキしていた。
思えばある意味一番楽しい時間だったのかも知れない。

21: 03/11 22:47
そんなある日。
手紙を送って一週間ぐらいだったと思う。

件名:久しぶりー
本文:ホントに○○?むっちゃビックリした。急にあんな手紙来るんやもん(笑) 元気?




届いて読んだ瞬間、もう波打つようにドキドキしてた。
何回も読み返して、「やった、来た!」って声に出して言った。
一人でニヤニヤしながらメールを返した。
別に付き合えたわけでもないのに、幸せでどうにかなりそうだった。

その日は遅かったから、軽い挨拶ぐらいですぐメールは終わった。
次の日、事情知ってる友達とか塾の同級生の子にウザイぐらいその話してた。
嬉しくてしょーがなかったんだろうな。

学校終わって家に帰って、またメールしてたけど、もうまどろっこしいし電話で話すことにした。
久々に聞いたその子の声は、すごく懐かしくもあり、大人になった感じもあった。
昔みたいに罵り合ったりすることもなく、

「なんかケンカばっかしよったんに変な感じよね」

「お互い大人になったってことやないんw」

って笑い合ってた。


22: 03/11 22:49
ただ、俺とその子は同じ道を歩いてたわけじゃなかった。
彼女は中学校を出るときに、家庭でひと悶着あったらしく、今は昼バイトして、夜は通信制の高校に通っているらしかった。
その辺りは詳しく聞いても教えてくれなかったし、今でもなぜそうなったか知らない。

でも、実家からはもう出ていて一人暮らしをしていたり、親のことを聞いてもあまり気が乗らない感じたったり、俺が見た限りでは家を追い出された(もしくは出て行った)に近いものじゃないかと思う。

当時の俺は自立した生活送ってるそんな彼女がすごく大人に感じて、ぬくぬくと親の下で生活してる自分が情けなく思っていた。


23: 03/11 22:53
それから毎日のように夜はメールと電話をしていた。
昔話とか学校の話とか。
バイトや学校の合間の少ない時間に電話かけてきてくれるのが嬉しかった。
楽しくて楽しくて仕方なかった。まるで夢の中のようだった。
昔好きだった女の子とメール電話してるだけなのに。それだけで幸せだった。


24: 03/11 22:55
メール電話始めて一週間たった頃。


俺「そういえばさ、昔俺らケンカばっかしよって、みんなに付き合っとんやないん  てからかわれとったよねw」

相手「そうそうw ケンカするほど仲がいいとか言われよったよね」

俺「でもさー・・・俺、あん時ホントに○○んこと好きやったんよ?」

相手「・・・あんだけケンカばっかふっかけよったんに?w」

俺「まー好きな子にはいたずらしたくなるってゆーやんw」

相手「ふーん・・・でも・・・・・私も好きやったんよ」

俺「マジで?あー・・・両思いやったんかー惜しいことしたー」

相手「・・・・」

俺「・・・・」

俺「あー・・・でもさ」

相手「・・・ん?」

俺「俺はー、今でも、○○んこと、好きやけどね」

相手「・・・・・私も・・・好きやけど、ね」

俺「・・・あ、うん」


25: 03/11 22:56
「あ、うん」ってなんだよ、俺('A`)
まぁそういうわけでなんとか付き合うことになった。
高校3年生になったばかりの頃だった。
もうどんな表現使ってもこの時の嬉しさは表せないので想像に任せる。
とりあえず友達に「何度もその話ばっかうぜーよ!」って言われた記憶があります。


26: 03/11 22:59
ただ、付き合うと言っても色々と難しいトコロがあった。
まず、距離。
いちおう県内だったけど、割と住んでるトコロが離れてて、気軽に行けるような場所じゃなかった。
電車で2時間ぐらいだったと思う。
だから会うのは休みの日ぐらいしか無理だった。
そして、立場。
俺は気楽な高校生だったものの、相手が働いてるという状況だけに、なかなか暇ができなかった。

だからほとんど会わないまま、毎日電話ばっかりしていた。
バイトしながら電話したりとかもしてた。
別にそれだけでも構わなかったけど、やっぱり会いたいって気持ちもあった。
もう6年近く会ってないだけに、相手の今の姿もわからないし。


29: 03/11 23:02
付き合いだして2週間ぐらい経って、彼女が日曜日に休みを取れることになった。
話した結果一緒に遊びに行くことになった。
リバーウォークなんたらというショッピングモール。

前の晩、興奮してたのか知らないけど、夜中寝てたら鼻血が出たw


当日、悪友の助言によりコンドームを財布に忍ばせ、ウキウキして待ち合わせ場所に向かった。
時間通りに着いたものの、相手らしき人がいない。

「もしかして釣られた・・・?」

と思って矢先に電話。

「ごめん自転車が壊れて・・・ちょっと遅刻する、、、」

「全然オッケイ!」


遅刻するのは普通男女逆だろ! とツッコミたかったが興奮してハイな俺にはどうでもよかった。


33: 03/11 23:08
久々に会った彼女は、昔の面影を残してはいたものの、すっかり大人になっていた。
テロテロのパーカーを着ていた小学生時代が懐かしい気もした。
とりあえず可愛かったからなんでもよかった。
デート内容はあまり覚えていない。
とりあえずプラプラ歩きながら買い物して、会話してたぐらいしか記憶にない。
なんの会話したかも覚えない。もうずっとふわふわしてた。

そのままそこのショッピングモールにある店でご飯を食べた。
前日に店を調べて、イタリア料理っぽい店を割と自信ありげに紹介したが、どうでもいいけど、女の子って壁際の席に座らせるものなのな。
俺知らずに思いっきり壁際座ってたorz


36: 03/11 23:13
8時。
もう夜もいい時間になってきたけど、彼女が明日も朝からバイトだってんで、その日はもう別れることになった。
べ、別に期待なんかしてなかったんだから・・・!

・・・まぁ正直、前の彼女とはキスすらしてない仲で、未だに童貞で、何かあると期待してただけにちょっと残念ではあったw


んで帰り際。
駅の改札口の前で「バイバイ」って言ったあと、お互い動かずに見つめ合ったまま。
なんかドラマみたいだった。
俺らだけが切り取られたみたいだった。

これは・・・

もう心臓がやばいぐらいドキドキしてた。
あれはホントに聞こえると思う。
俺はゆっくりその子に近づいてって、


「目、つぶって」

って言って、彼女が目をつぶったのを見てから、キスした。

気持ちはもう描写の必要ないと思う。
とりあえずふにふにしてふわふわして
「女の子ってやわらけええええ」って思った。
ここだけの話、勃起してた(´ー`)

40: 03/11 23:17
ところが。

そのデートがピークだった。
そこから彼女が忙しくなり、会うことはおろか、電話やメールさえもおぼつかない状況だった。
・・・悲観的に考えるとただ単に、俺ともう関わり合いたくなかっただけなのかも知れない。
とにかく、連絡を取らなくなっていった。
たまに取れても、すぐ切られた。
闇雲にメール送ってたりもしてた。
相手が無視することも多くなってきた。
バカだった俺にはよくわからなかった。
俺はある意味自暴自棄になって、こっちから連絡取るのも止めた。
なんでそんなことしたのかわからない。
その頃の記憶があまりない。
急に洞窟の中に閉じこめられたみたいに、気持ちが真っ暗だった。


41: 03/11 23:18
そして俺の初恋は急激に上昇した結果、急激に降下することになった。
デートの日からちょうど一ヶ月ぐらい経ったときにかかってきた電話。

「ごめん、別れよう」

自ら招いた結末にも関わらず、理不尽だと感じたその言葉に、俺は

「え、なんで?嫌やって」

という情けない言葉しか言うことができなかった。
彼女は、

「お互いいる場所が違いすぎるし、一旦離れたほうがいい」

というようなことを言ってた。
結構長いこと何か言ってたけど、ほとんど覚えてない。
ただただ「なんで?」「なんで?」って思ってた。
なんでも糞もねーだろーに。
俺は何も言えないでいた。バカだった。何か一つぐらい言うことがあるだろう。
彼女は黙ったままの俺を責めることなく、

「じゃあね・・・」

とポツリと言って、電話を切った。
そこですぐにかけ直せないのが昔の俺なんだよな。マジでヘタレ過ぎて困る。
冗談抜きで、なにしてんだ俺、って感じだ。
その時に行って殴ってやりたい。


44: 03/11 23:20
一日経って、ヘタレは俺はメールを送ろうと思った。
これまでの感謝とかちゃんとした別れの言葉。
でも、メールはちゃんと届いたはずなのに、返事は帰ってこなかった。
電話かけても通じなかった。
友達に「そこはもう引いとけ・・・」って言われて、初めて俺は自分がバカなことをして、そして初恋が終わったことに気づいた。
もっと彼女を大事にしてあげればよかった。
忙しいのなんか気にせずにメールとか電話しまくって、彼女のこと何も考えずにいた。
結局、相手の気持ちもわからないままで接してたのは、小学生の頃から何も成長してなかった。


45: 03/11 23:25
そのまま、俺は高校を出て、二浪した結果、地元を出て、しがない地方国立大学に入学することになった。
ちょうど彼女と連絡を取って楽しかったこの時期になるとたまに思い出す。
彼女の笑い声と

「○○ー」

という俺を呼び捨てにする声。
それを思い出すたびに、誰かにこの話をしてる。
今年はこういう形でもいんじゃないかと思ってここに書くことにした。

とにかく自分で動こう。そしてたまには立ち止まろう。

結局人はそれの繰り返しで生きていくんだから。

それだけ言いたかった。

もうすぐ春だね。

お前ら好きな人、いる?



おしまい