雷雨’s blog

現実を書こう!

クィレル教授夢小説/微甘

「雷雨、し、就職の就がままま間違っています」
昨日提出したレポートの間違いを指摘され少し焦った。
それでも、平然を装うのが私だった。
『ですよねー。気付いてました』
顔が紅潮するのが分かる。
隠しても隠しきれないような熱。
きっと教授は分かっている。
『まさか、教授全員知ってるとか?』
「はっはい、そそれは、もちろん」
ですよねー。と顔を引きつった作り笑いで誤魔化すのも楽ではない。
心の中では後悔の念が叫んでいた。
早く気づけば良かったと思っても無駄なのだが。
「スネイプ教授がお、おお怒っていました」
申し訳なさそうに言うクィレル教授に自分が申し訳なく思ってしまう。
『え、スネイプ教授が?それだけで?』
過剰に反応し過ぎだ。
そんな一字や二字どうでもよいだろうに。
頼むから早く忘れてほしい。
「まっまぁ、提出するものですしし、今回は私達教授ではなく、ももももっと目上の方への提出でしたからね」
初耳だった。
そんなこと教授は言っていなかった。
まぁ、言っていたとしても私が間違えた事に変わりはない。
『・・・すみません』
急に俯く私の姿に焦ったのか、教授は暫く口を開けたまま目だけが泳いでいた。
そして、私の頭に暖かな手が置かれた。
「きき、気にしないでください。わっ私にも責任があります。」
顔を上げるといつもより自然な彼の笑顔がそこにはあった。