乱菊「宿題やってきたわよね?」
雷雨『もっもちろん…』
ずっと好きでした。
もっと(相手)のことを知りたいです。
付き合ってくれませんか?
「相変わらず、ストレートね」
『いや、調べてみたら意外とストレートの方が男性は嬉しいらしいですよ』
「へぇ…すごい子供ぽく聞こえるけどねぇ」
『会って直接言うことにしたので、長さ的にはいいですよね?』
「んー、まぁ。グダグダ言っても伝わらないし」
『でも、まだ本当に告白するか迷ってます』
「へぇ…じゃあ、もうワンクッション置いとく?」
『というと?』
「手紙で告白するならどんな文章にするか、考えてみたら?」
『……たっくーさんみたいにふざけそう』
「まぁ、記事のネタにもなるし」
『分かりました、考えてきます』
「今回は素直ね」
『てか、今日短すぎます。繋げてください』
「んー、じゃあー、どんなタイミングで告白するつもりよ?」
『……(めっちゃ難しいやんけ)。アドバイスください』
「まぁ、普通は帰り際じゃない?夕方なら尚グッド」
『そんなイメージですよね』
「えーと、〝夕方~夜が深くなるほど、人は思考や精神が不安定になってきます。実はそれこそが告白の成功率が高い時間帯なのです。〝 ですって」
『へ…へぇ……』
「あとは場所よ」
『場所…』
「侮るなかれ、結構重要な要素よ」
『教えてください』
「情報によると、公園、レストラン、放課後の教室、夜景が綺麗な場所…ですって」
『いや、難しすぎ』
「逆に良くないのは…バスや電車の中、居酒屋、薄暗く不気味な雰囲気の場所…ですって」
『いや、最後抽象的。てか、バスや電車って(笑)』
「人の告白を笑うもんじゃないわよ」
『すみませんでした!!』
「でも、確かに難しいわね、一番いけそうなのはどれ?」
『んー、公園……?』
「これは先が思いやられるわ」
『でも…そうなると、連れ出すってことになるから…』
「その感じ建物で会うようね?」
『まぁ…(まだ約束できてないんだけど)』
「建物からの公園か…」
『なんて言って連れ出せばいいのやら…というか、もう建物から出る=帰り際ってことになるんですよ』
「じゃあ、帰りに寄りたいところがとか、見せたいところが…ってとこ?」
『でも、相手は歩きじゃないから、車ってことを考えるとなんとも……』
「じゃあ、乗せてもらえばいいじゃない」
『簡単に言いますけど、そんなの失礼でしょう』
「乗ったことないの?」
『もちろん』
「難しいわね…本当に」
『………』
「じゃ、じゃあ、仮に乗せてもらうようにするとして、何て言う?」
『直接言うのは無理だと思いますよ、遠回しに乗せてくれないかな~が伝わる言い方…』
「………ごめん、今は思い浮かばないわ」
『そうですよね、私も無理です』
次回、手紙の文章を考え雷雨死す!?デュエルスタンバイ!!