雷雨’s blog

現実を書こう!

Pirates of the Caribbean/Hector Barbossa/ポッキー&プリッツの日記念夢小説(ギャグ甘)

ポッキーゲームは知ってるか?」
思わず吹き出した。


$Tactics of sweetness$


『ブフォッ・・・』
「おい、汚いぞ」
『いっ、いや。すみません』
口を拭い、落ち着きを取り戻す。
突然のことで頭が混乱したのだ。
吹き出すのも無理はない。
「で、どうなんだ?知ってるのか?」
咳払いすると、少女は口を開いた。
『いやぁ、まぁ知ってますけど。この世界でそんな言葉を聞くとは思いもしなかったもので。ところで、船長。その言葉をどこで?』
「スタッフから聞いた」
またもや吹き出す。
彼女は決して悪くはない。
『それ、一番言っちゃ駄目なやつです船長。子どもの夢を壊すやつです』
「それは失礼したな、画面の先の諸君。・・・でだ、今日は何月何日だ?雷雨」
笑いを堪えながらも少女は答える。
『11月11日・・・あっ』
自分が言ったことを後悔するも遅かった。
そう、今日は。
「Pocky & Prezt's day!!」
『妙に発音良く言わなくていいですってば・・・それに、この世界にはないですからね!そのお菓子達は・・・っ!?』
目の前に広がるお菓子に絶句した。
どこから取り出したのか大量にあるそれは、男の目を輝かせる。
顔をひきつらせながら少女は続けた。
『・・・どっ、どこから。そっ・・・それを?』
「スタッフから貰った」
満面の笑みで答える姿に頭を抱えざるを得ない。
今日はカバーしきれないと悟り、静かに椅子に腰をかける。
「見ろ、これがポッキーとプリッツだ」
『えぇ、知ってますとも・・・食べたこともあります』
諦めたように笑う少女に男は眉を上げた。
「先程言ったことは今日という日を祝うためだ、冒頭の言葉を思い出せ」
頭の中で木霊し続ける単語。
煙管のようにポッキーを口にくわえる男。
気づいた少女は椅子から飛び上がる。
『なっ!何で私なんですか!?』
「この船には男しかいない、むさ苦しい男共とポッキーゲーム?笑わせるな。そんなことをすればカスピ海の王の名も廃れる、そうは思わんか?」
気づけば後ろは壁で、少しずつ追い込まれる感覚に気が狂いそうになる。
『トルトゥーガに行けば女はいます!ねっ行きましょう!あ!ポートロイヤルもいいですね!!』
「陸を目指したら、一日はかかる。日付が変われば意味はない。それに・・・」
ついに壁と挟まれてしまった。
これは現代で言う壁ドン状態。
思考回路が安定しないまま少女は問う。
『そっそれに??』
声が裏返るのも仕方ない。
冷や汗が滴り落ちる。
そんな少女の耳元に男は口を近づけ囁いた。
「そこまで待てんな」


その後、少女はお腹が膨れるまで男に付き合ったそうだ。


『え、まだやるんですか!?』
「全種類やるまで帰さんぞ」
『いや、何で全種類あるんすか!!』
新しい種類のプリッツを取り出すと、男は一言。
「ハリウッドの力だ」