雷雨’s blog

現実を書こう!

beautiful

死臭がする。
電車にこびりついた肉片。
床に染み付いた血痕。
警察がゴミ箱から押収するナイフ。
サイレンが鳴る。
それは命を救うための音か、誰かを追いかける音か。
腐乱したキャベツ。
埃をかぶった衣服。
カビ臭いお風呂場。
今でも生活感が残るそこに、人はいない。
知人が語る。
友人が語る。
1人は誰もいなかった。
現実は残酷だ。
現実は汚い。
現実は痛い。
『人生は長いようで短い』
そんなことを誰かが言うものだから、僕はまた君を見つめ直す。
現実を美しいと思わなければ、生きてはゆけない。
君もそう思うかい?