雷雨’s blog

現実を書こう!

Dead by Daylight×SILENT HILL記念夢小説お相手無し(微狂)

Stille Nacht, heilige Nacht,
Alles schläft, einsam wacht
Nur das traute, hochheilige Paar,
Holder Knabe im lockigen Haar
Schlaf in himmlischer Ruh
Schlaf in himmlischer Ruh
静かな夜、聖なる夜
すべての者が眠っている
起きているのは
睦まじい聖夫婦だけ
愛らしい巻き毛の子よ
神聖な安らぎに眠れ
神聖な安らぎに眠れ


† Hymn of the Executioner †


誰かが歌っていた。
寂れた教会で孤独に。
どこへ届くわけでもない祈りを捧げて、泣いていた。
僕はそれがおかしくておかしくて。
笑ってしまいそうになった。
彼女はそんな僕の存在に気づいて、顔をひきつらせた。
怒りじゃない。
恥じらいでもない。
恐怖だ。
彼女は僕を怖がっていた。
何故。
彼女を教会の奥に追い詰める間、考えていた。
何故僕はここにいるのか。
「どうしてそんな顔をするの?」
彼女は『やめて』と懇願した。
慈悲を求めた。
この穢れた教会で。
信仰を失った偶像の前で。
だから、僕はついに笑ってしまった。
そんな僕を見て彼女も笑う。
何故。
僕は目の前のものを信じられなくなったんだろうか。
何故。
何故。
何故。
気がついたら手に持っていた大鉈が血で赤く染まっていた。
「……君が悪いんだよ」
左手には彼女の首を。
右手には大鉈を。
「…重いなぁ」
今日も僕は霧の中を歩く。












誰かが言っていた。
"神がいなければ、すべてが許される"
と。